2021年9月30日木曜日

「ママと絆を深める~人間かたどり遊び」

 こんにちは、さくらです。

先週は寒い一週間でしたね。東京の雪景色、いつもの喧騒が静まりなかなか良いものです。


さて、今回は、子供と何して遊ぶ?というテーマを、季節に合わせてご紹介していきたいと思います。
先週は慌てて最初の書き込みをしましたので、なぜ「子供が作るパパトリュフ」か触れていませんでした。

赤ちゃんは肌を離さず、歩き出したら手を離さず、園児になったら目を離さず、その後は心を離さず・・・
こんな言葉通り、我が家の子供たちは「あっ」というまに大きくなり、最近はお友達が一番。ほんとうに「ママと向き合って過ごす時間」は短い期間。
振り返ると大変だったけれど「珠玉の時間」でした。
そう、「ママと向き合う」!意外に軽視され、ママも子供も外へ外へとだけ向かってしまうのですが。

一日の内、少しの時間でも「ママと向き合う」ことが、子供の発達をよりいっそう支援するのです。
なぜって?ママも楽しんで遊ぶと、ふしぎと子供の瞳が輝き出し「とても集中して取り組む」、そして「ママとの絆が深まる」!
実のところ、私自身が工夫して遊ぶのが大好きでしたから、子供たちの成長を観察しながら「こういう遊びをしたら、もっと発達するかしら?」と試行錯誤するのが楽しかったのです。

さてさて前置きが長くなりました。今日は、mariさんの「型どり遊び」で思い出した、我が家で大ヒットした遊びです。
雪で閉じ込められた寒い日には、特別な準備の要らないこの遊び、かなり盛り上がりますよ!

人間かたち遊び

「ママと絆を深める~人間かたどり遊び」モンテッソーリ,幼児教育,子育て,

(準備)
色鉛筆
大きな紙(なければ画用紙をつないだもの)
ハサミ
セロテープなど

子供と隣り合わせに座って、画用紙を前に置きます。きき手と逆の手を画用紙にのせ、きき手に色鉛筆を持って手の型を取って見せます。
ポイント鉛筆の正しい持ち方 型を取る時はゆっくりゆっくり・・

「型がとれたね」と子供に見せて、やってみるか聞いてみる。
ポイント手と見比べたりのせてみたりする

子供も同様に出来たら、「とれたね」と確認して、手をのせて同じになったかどうか確認します。「わあ、同じ!」
ポイント子供の作業中は口をはさまないこと 手をのせたりおろしたりして楽しむ

ママがハサミで手の型を切り取って見せます。
ポイント指などの細かい部分を切る時の動かし方をゆっくり丁寧に見せる

子供も同様に手の型を切り取ります。
ポイント刃の奥側で切る 左手を動かすと巧く切れる

「ママと絆を深める~人間かたどり遊び」モンテッソーリ,幼児教育,子育て,

ここからはおふざけタイムです!

色紙を爪の形に切って貼る
シワシワを描く(手相など)
たくさん切り抜いて窓に貼り付ける
タコ糸と割り箸で「手型」モビール作成などなど・・・・

さて、手が終わったら最高に盛り上がる「足」で同じことをしましょう。

さらに盛り上がる「全身」!!
全身の時には、もうかなり上達していますので、ママと子供がお互いに型を取り合います。くすぐったくって大笑いです。
もちろん、色んな形(目や鼻、洋服や靴など)を切抜いて、貼り付けて仕上げます。

ぜひぜひお試し下さい、楽しいですよ!

*オマケ*
今、椿(つばき)と山茶花(さざんか)が花盛りですね。

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うちの子供たちの見分け方は「椿はボトリで山茶花パラリ」。
そう!散り方ですね。子供たちがあまりにも繰り返し、繰り返し木の下の落ちている花びらを確認する時期があったので、私まで(今でも)ついつい見てしまいます(笑)
ではまた来週~。

 

2021年9月25日土曜日

「折り紙で三角パズル~無限のひろがりを感じました」

 今日、ご紹介するのは、娘達が3歳くらいの頃に遊んだ「折り紙で作る三角パズル」です。

この遊びを思いついたのは、小学校受験の教材である市販のパズルを、どこかで見かけたことがきっかけでした。加えて、私自身がとある小学校を受験した30年以上前、三角パズルが解けなくてウンウンと苦しんだ事を突然思い出したからでした。

市販の折り紙を利用すると、無限に感じる三角形ワールド。はじめは正方形に戻すことから始め、最終的には三角形だけで絵を描くことができます。

モンテッソーリ教育を学ぶようになって、一番驚いたのがこの三角パズルが形こそ違いますが、教具として何種類も配置されていたことでした。ではスタート!

*折り紙を使うのは、最初の基準の形を同一にすることで、パズルとして組み合わせた時に辺と辺の長さが一致するので、とてもわかりやすく、しかも可能性が大きくひろがるからです。

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折り紙を準備して、まずは斜めに線を書いて、三角形2つでできた正方形にします。

その折り紙をしっかりした画用紙に貼ったら、周りと線を切り三角形2つにして箱やジップ袋などに分類します。


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その要領で、斜めと斜めで4つの三角形のものも作ります。



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今度は、折り紙の辺を半分に、またその半分に線を書いて4つの正方形にし、正方形ごとに斜めの線を書きます。同じく画用紙に貼って切り抜いて、8つの三角形にします。


このようにしてどんどん小さい三角形ができますが、はじめは8つくらいが適当かもしれません。一枚に限らず、色を変えて(色を変えないと、何枚で正方形に戻るかがわかりづらくなります)同じ形のものをたくさん作ると可能性がどんどんひろがります。

切っていない別の折り紙もそのまま画用紙に貼り、見本として切り抜いておきます。

さて、ここからがパズルの活動です。初めに取り掛かる時には、子どもの利き手側に座り、ゆっくりと手の動きを見せて、どの辺とどの辺をつければ形が変化するのかをよく観察させます。

・もとの正方形に戻す

・三角形で小さい正方形を作る、長方形を作る

・大きな三角形、正方形を作る

・色を混ぜることで、組み合わせて模様を作る

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・花の形や、モザイク模様を作る

などの手本を示して、子どもがやりたそうだったら簡単なものからチャレンジしていきましょう。

充分に遊んだら、同じ三角形同士を集めるように子どもに言って、仲間集めがおわったら箱やジップ袋に分けて入れて終了です。

実際にやってみると、大人でも本当に面白いもので、三角形と正方形を組み合わせていくと無限につながっていくこと、色を変えると素晴らしい模様になること、新しい発見がたくさんあって本当に興味深いですよ。

上手にできるようになったら、

・同じ色は隣合わせにしない

・違う大きさの三角形を混ぜて、大きな正方形を作る

などの発展活動も楽しむことができます。

この前の引越しで、大きな箱から出てきた手製の折り紙三角形パズル、ぼろぼろでしたが本当によく遊んだものの一つでした!!

さくら

2021年9月21日火曜日

「赤ちゃんから始まる、言葉の発達~親ができること。」

 東京ではついに桜が咲きました。

月曜に更新するはずでしたが、前週末から月曜にかけて、モンテッソーリ教育を勉強してきた集大成で、資格試験を受けていて、すっかり遅くなってしま いました。試験を受けながら、いま一度「モンテッソーリ教育って何だろう?」と考えさせられる場面もあり、とても有意義な経験をしました。

たくさんの課題をこなし、資料を作り、本を読破してきた負担は、たしかに大きかったのですが、子どもの発達について、何かを得るたびに「興味がわく」という、本当に不思議な日々でした。

ひとつ言えることは、モンテッソーリ教育が100年前の知恵であっても、子どもは現代とそれほど変わらないということでしょうか。子どもを取り巻く環境に不安を覚える現代ですが・・・それを作ってしまったのは、大人の責任なのかな、と強く感じてしまいました。

生まれてすぐのことばがけ〜

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さて、そんなモンテッソーリ教育には「言語教育」という分野があります。言語教育は、運動や感覚を洗練させる練習の後に行なうのが適当とされています。

でも、子どもは生まれて4ヶ月もすると、無意識的に吸収する「強烈な力」で、周囲の環境から「母語」を学んでいきます。当たり前のようであり、不思議なこと・・・それは誰も教えないのに、子どもはいつのまにか言語を身につけているということなのです。

そこで、生まれてすぐからの、子どもの「ことばの発達」のために、親が心がけることを少しご紹介したいと思います。

・正しい発音でゆっくり、口の動きを見せて話す。

・同じことばを同じ状況で繰り返し聞かせる。

・動作や実物と対応させて、ことばに意味を与える。

・子どもが出す声は、話を聞いてあげるようにしてよく聞く。

・テレビ番組に、ことばの教育を委ねない。

初めての新生児を前にして、赤ちゃんと二人きり。この状況に慣れないと、部屋に自分の声ばかり響いて、不自然に感じてしまい、簡単なはずの「ことばがけ」が意外に難しいことがあります。

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そんな時は、「子どもは4ヶ月にして、周りの環境からことばを学んでいるんだ!」という知識を思い出していただければ、そのちょっぴり恥ずかしい^^;ことばがけも、大きな意味を持つものだと自負して頂けるはずです。

ことばが出てきたら〜

行楽シーズンを迎えて、子どもを連れてお花見、遠足、潮干狩、など楽しいことが次々あると思います。

そんな中、ことばが出てきたお子さんと出かける時には、ぜひ、「実況中継ごっこ」をお薦めします。大人もノリよく、楽しんでやることが大切です。

私と子ども達(もう大きいので)は、時としてギャグを盛り込みすぎて、大騒ぎになることがありますので、できるだけ風景を見ながらの車内か、広い場所でやるようにしています。

「実況中継ごっこ」

見たものに説明を加えて、皆で1つのことをできるだけ詳しく説明していく。たとえば・・・

「前方に桜の木を発見しました。」

「花が咲いています。今は半分くらいの花が咲いていますね。」

「おっと、そこにカラスが飛んできました。どうやらお花見をしている人達のお菓子をねらっているようです。」

「いま、強い風が吹いたので桜の花びらが少し散りました。」

「まるで雪のようです。」

「私の頭の上にも花びらが付きました。」

「桜の花びらは先が割れていますね。」

「ここは桜だけでなく、たんぽぽが見えますね。」

という具合に、できるだけたくさんのことばを使いながら、目に見えたものを説明していく遊びです。

もし、子どもが間違ったことばの使い方をしても、そこで「教育的指導」を入れるのは好ましくありません。

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たちまち、つまらなくなってしまいますから。次に同じことばを親が使う時に、正確にはっきりと伝えてあげれば、それで充分なのです。

そうは言っても、子どもが発することば、

たとえば「楽譜がふく」「トンカツかんとつ」「ベーコンエッグベーコンハム」など、私は大好き!で、可愛くて、ついついそのままにしたくなるのですがネ(笑)。

ではまた!さくら*記でした。

「大人数でも楽しめる、音節ゲーム。初対面だって大丈夫!」

 こんにちは、ようやく朝の寒さがやわらいで来ましたね。そろそろ卒園、卒業、進学の季節、さまざま思いで過ごされる方も多いことでしょうね。春に別れや出会いがたくさんある・・・ということで、今回は大人数が集まった時に、自己紹介もできる「音節ゲーム」をご紹介します。

「大人数でも楽しめる、音節ゲーム。初対面だって大丈夫!」モンテッソーリ,敏感期,幼児教育,

できたら広い場所を使って下さいね、焦ってお怪我などのないように。

音節ゲーム

参考*「音節あそび」はモンテッソーリ教育の言語教育分野で、言葉の音節を知って「書く、読む」ことにつなげていくための活動です。この活動では好 きな言葉を取り出して、例えば「つくえ」だったら「つ」「く」「え」と3つの音節がはっきりわかるように、言葉を言いながら3回拍手をしたり、タンバリン をたたいたり、カスタネットをたたいたりします。

ではスタート!人数は何人でもできます。

子どもに、今から耳をすませて、鬼のいう言葉を聞くことを説明します。

「鬼さんが言った言葉をよく聞いて、その音の数のお友達と手をつないで、ぴったりになったら座りましょう。」

鬼は好きな言葉を大きな声で言いながら、音節に合わせて拍手(もちろんタンバリンやカスタネットなら尚よい。)をします。

人数から溢れて立っているお友達に、鬼がインタビューをします。

「お名前は?」

二度目以降は、「何歳ですか」「好きな食べ物は」など。

溢れたお友達の中で、やりたい子に次の鬼をお願いします。溢れなかったら鬼はもう一回続きます。

年齢に合わせて、鬼の選ぶ言葉に条件を付けていきます。

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「春に関するもの」

「食べ物」

「動物」などなど。

ぜひ楽しんでやって下さいね。


*オマケ「幼児教室えらび」

この季節になると、子どもの年次が上がり、何か新しいことを始めようと幼児教室などの見学、体験などするケースが増えると思います。

公園などで子どもの姿が少なくなっているような地域では、幼児教室の安全な環境の中で、同年代のお友達と遊んだり、作業をしたりすることは有意義な場合も多いと思います。

お教室を選ぶ時には、ぜひ「評判」や「実績」だけでなく、母親が実際に先生方に接した時に感じること、それを忘れずにチェックしたいものです。子育ての主導権は「親」、決して子どものお抱え運転手にならないように。

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たくさんの教室の中には、本当に良い教室もあれば、下手をすると親が知らぬ間に「受験で受かるための演技指導」をしている場合もあります。

もう一つ、「母親の親友探し」を目的にするのはおすすめできません。結果的にとても気が合って、卒室後もお付き合いが続くというような場合は別として、あくまでも「保護者」というお付き合いからスタートしましょう。なぜか?は想像力を働かせてくださればわかるはず・・。

でも当事者になると、ついついこの点を忘れがちなので、あえて書いてみました。参考になると良いですが。

では、素敵な出会いのシーズンとなりますように。

さくら

2021年9月16日木曜日

「思い当たる!~全身の育ち」

 子どもの成長が「敏感期」を背景にして、ぐんぐんと伸びる事は以前にも触れました。

最近、1歳半のお子さんがいるママに、子育てアドバイスをするため、成長を「全身の筋肉」と「手指の筋肉」に分けて、本を参考にしながらまとめていたところ、あるわあるわ、「そうだったなぁ」と思う、子どもの動きが沢山ありました。

1歳~2歳の頃、全身の筋肉の土台づくりが盛んな時期。

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足と腕に力がぐっと入るぶらさがったり、押したり、ママの荷物を運ぶ。

両手と両足を関連させて動く階段や坂道をつかまりながら歩く、物を投げる、足を踏ん張って引っぱる。

バランスをとる歩道の脇の細いところに載る、線の上を歩く。

そして2歳半に向けては、さらに活動の範囲が広がります。

道具を使うボールを蹴る、砂を掘る、ブランコ、滑り台にチャレンジ。

腕の力がアップ鉄棒やジャングルジムにぶら下がる、物を振り回す。

跳躍力高い所からジャンプする、リズムに合わせてスキップ。

動作が大きくなる走る、転がる、三輪車をこぐなど。

そうそうしつこくやっていたな~、懐かしいな~、と感じると同時に、

その頃には「なんで階段を昇りたがるのかな。」「昨日と同じ遊びをずっとしていて大丈夫かな。」と、

疑問に思っていた子どもの動作に、大きな意味があった事を実感しました。

「たくさんの動きを、満足するまで、繰り返すこと。」こうして、子どもは脳に回線を作り、筋肉に記憶させていくのです。

さて。

小学生の子ども達、最近冷めていて、身体を動かすことが、「メンドーくさい、寒いし。」などと、なんだか寂しい言葉を聞くことがあります。

「思い当たる!~全身の育ち」モンテッソーリ,幼児教育,子育て,

背中を丸めて、所かまわず、ゲームしている姿は、ゲーム機に遊ばれているようにさえ見えてしまいます。

1歳や2歳の頃、ママを呆れさせながら、何度も繰り返して築いた土台を、

マヒさせないで多いに活かそうよ!脳と身体を育てようよ!

公園で、児童館で、電車で、道端で、背中を丸めてゲームに没頭する小学生を見ながら、

思わずつぶやいてしまう、今日このごろです。

同じように感じているお母さん、いらっしゃいますか?

さくら

「知育の発達、分けると並べる」

「知育の発達、分けると並べる」,モンテッソーリ,幼児教育,子育て, モンテッソーリ教育で、知能の発達の基本と言われているのが、「分ける」「集める」「並べる」・・・という活動です。


例えば、小さいお子さんによく見られるのが、とても距離の離れた場所にある、アンパンマンの顔を見つけること。

先日、私がお手伝いをしていた子育てひろばで、1歳の男の子が「指さし確認」!何を指しているか分かりません。

近くまで行ってよく見ると、トーマスの小さな小さな顔がありました。

また、幼稚園の女の子によく見られるのが、「お揃い探し」。小さなシールでも、同じ色でも、本当によく見つけます。

ピンク大好きの時期ともなれば、たくさん雑多にある物の中から、見事にピンクの物だけ抽出したりもします。

「集める」ができるようになると、「分ける」もできるようになります。

色々なお豆が混ざっていても、様々なボタンが混ざっていても、上手に分けて行きます。

もっと簡単な例で言うと、「男はこっち、女はこっち。」とか。

「分ける」が上手にできると、今度は「並べる」です。大きい順、小さい順、子どもは順番づくりが大好き。

例えば、大人の仕事が山積みになっていたとします。

まずは、分類・・・自分でする仕事、誰かに頼む仕事、下調べが必要な仕事など、分けて同じ種類に集めます。

次は、処理する順番に優劣を付けていきます。

納期を考え、負担の大きさ、承認されるまでの時間など、逆算し比較して、まず何にとりかかるべきかプランを立てます。

「自分で考えること」の基本が、こんなにも身近な事から始まっていると思うと、幼児期に目が離せませんよね。

ちなみに、写真の玩具は、手作りの教具です。

「知育の発達、分けると並べる」,モンテッソーリ,幼児教育,子育て,

百円ショップのビーズ玉と薬のケースで、「分ける」活動が楽しめます。

バラバラにしたビーズ玉を、色ごとに分けていきます。もちろんビーズ遊びへの発展ができます。

折り紙のやっこさんは、大きさを変えて作りました。これをバラバラにして、大きい順や小さい順に並べる、

また、慣れてきたら、バラバラの中から「大きい方から3番目のやっこさんはどれ?」というクイズを出す

楽しみもあります。

たまには、こんなシンプルな玩具で遊びながら、知能の発達を目指してみませんか?

さくら

2021年9月9日木曜日

「うちの子、挨拶ができないの・・・」

 こんにちは、先週の一週間は気温の差が激しく、いよいよ春らしくなってきました。

「うちの子、挨拶ができないの・・・」モンテッソーリ,日常生活の練習,幼児教育,

「あいさつ」って難しい・・・

入学、入園、のシーズンに向けて、今日はモンテッソーリ教育の「日常生活の練習」の中で「社交的なふるまい」のカテゴリーに含まれる、「あいさつ」のことに触れたいと思います。

ちょうど2歳~3歳、親から見ると「話す言葉」もなかなかしっかりしてきて、こちらの言っていることや、周りの状況がだいぶ分かってきた頃、子どもによっては「あいさつ」がとても苦手!という時期が訪れます。

親と子のコミュニケーションも言語に頼る部分が増えてくるため、親は子どもに対して、当然「あいさつができる」ことを望みます。

つまり子どもが、

「この人はママの友達みたいだな」とか、

「いろいろしてもらったからお礼を言うんだな」とか、

「初めて会う人だな」とか、理解していると感じて、「あいさつすること」への期待をしてしまうわけです。

でも、そう簡単にはいかない子どももいるのです。

その時、親はついつい「こんにちは、しようね」「ごあいさつできる?」と声を掛けてしまうのが常です。このように優しく声を掛けている内はまだ良いとしても、「ほら、ごあいさつしなさい!」「ありがとうでしょ!」と、興奮してきて・・・

ついには、「すみません、もう!ほら○○ちゃん、ごあいさつ!」「ごめんなさ~い、あいさつもろくに出来なくて」と、子どもの前で言ってしまう。(これは自戒をこめて書いています。)

「うちの子、挨拶ができないの・・・」モンテッソーリ,日常生活の練習,幼児教育,

そんな時、モンテッソーリ教育の知恵を拝借してみましょう。

「あいさつ」意識改革運動

モンテッソーリ教育では、まず「子どもの存在を尊重すること」、そして「子どもが自分で自分を伸ばす力を信じること」を基本としています。

ですから、「あいさつ」をしないことに対して、怒りや言い訳は無用、むしろ子どもの中に「あいさつ」に対する意識が芽生えたのだと感じてあげると、親としての気持ちもぐっと軽くなります。

「あいさつ」に対して、何も意識がない年齢ならば、その場面に限って、何も言わない、そっぽをむく、にらみつける、もじもじするといった現象は見られないはずだからです。

そんな時できることは、ただ一つ、「親がお手本を見せること」。

「あいさつ」と「子ども」を結ぶ役目は、お手本を見せるよりほかはありません。

親に促されてした「あいさつ」は、心がこもっていないし、相手の顔すら見ていないのではないでしょうか。いやいやの事を無理強いするよりも、まずは親が気持ちよく「あいさつ」してみましょう。

すぐに子どもの「あいさつ」に結びつかなくても、格好よく素敵に「あいさつ」しているお父さんやお母さんの姿を見る内に、自分もやってみよう、やったら自分も格好いいぞ、と思う時がきっと来ると思います。

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まずは、相手の顔をしっかりと見て、にっこり笑顔で「こんにちは」。

心をこめて「ありがとうございます」。

素直な気持ちで「ごめんなさい」。

もちろん、自分の子どもに対しても同じように。

今日も良い一日にしようね「おはよう!」。

お手伝いしてくれて「ありがとう!」。

さっきは間違えてしまって「ごめんなさい!」。

ああ、親って大変ですよね。

でも子どもも大人も同じ一人の人間。無意味に甘やかすより、存在を尊んで毎日を過ごしましょう!(再度、自戒をこめて。)

さくら




2021年9月8日水曜日

「<赤ちゃん返り>の回想録」

 さて、引越しのさなか見つけたもの・・「虫封じ」と書いたお札。

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8年も前のことなのに、そのお札を柱に釘で打ちつけた夜のことは、今でも鮮明に思い出します。釘を打った瞬間、なんとその釘は斜めに刺さり(単に釘打ちが下手だったのネ)、お札からぽろっと床に落ちてしまったのです。

そのとき、私は本当に追い詰められていたので、「ああ、お札さえこの状況を止められないんだー」と妙に落ち込んでしまったのでした。

赤ちゃん返り、その言葉は知っていましたが、実際に自分の子がなってみると、本当にショックを受けるものです。昨日まで普通にしていたことが出来な くなったり、一日中泣いて床にひっくり返っていたり、夜は眠りながら泣いて走り回ったり、そんな自分の子どもを目の当たりにしながら、新生児の世話もす る。

文章で書くと、簡単に思えるかもしれません。でもきっと、こんな思いしているママもいるのではないでしょうか?いらしたら分かって下さると思います。

当時、私の周りには、同じような経験をしている人は、余りいなかったので、「朝、起きて一日が始まると涙が出た。」と言っても、理解はされていなかったかもしれません。

そんな時、実際の生活や事実よりも、「自分を責めてしまう気持ち」、それが何より一番つらかったのです。

「何がいけないんだろう?」「どうしてあげたら良いんだろう?」毎日、毎日、自分を責め続けていました。

そんな時、あるアドバイスを貰いました。うーんと年上の方からです。「親にとっては子どもは二人、でも子どもにとってママは一人なの。だから三人で 上手くバランスを取っていくというのは難しいことで、ママと上の子、ママと下の子、という二本のパイプをそれぞれしっかりつなぐことが大事ですよ。」と。

もちろん、すぐに全てが解決したわけではありません。でも、下の子が寝た少しの時間に、家事を片付けようとしていた意識を変え、上の子と「短いながらも濃厚な時間」を過ごすようにしたことで、少しずつ改善していきました。

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もし悩んでいる方に、少しでも役に立つといいな、と書いてみました。

この濃厚な時間に手作りのおもちゃを工夫して、たくさん遊んだことが、今、モンテッソーリ教育に関わろうとしているスタート地点だったかもしれません。

ではでは、また来週!

さくら

2021年9月7日火曜日

「雛祭りのクッキング」

  みなさん、sakuraです。一週間お休みしてしまい申し訳ありませんでした。それもこれも急な引越しのせいでして。

せっかくお雛祭りというイベントがあったにも関わらず、残念でした。でももし今日で間に合うなら、ぜひぜひ子どもと一緒に楽しいお夕飯作りをしてみてくださいね。

 

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子どもが大活躍の「ちらし寿司」

日常生活の練習の見せ場です!

お寿司ご飯にあたる部分は、お母さんがメインで作ります。

ご飯を用意している間に、子どもにトッピングを作ってもらいます。

その1・・のりをハサミで細く細く切る

見本を見せる時に、同じ幅で切れるようにゆっくりと刃を動かします。

その2・・うす焼き卵を3枚重ねて、端から包丁で細く細く切ります。

モンテッソーリ教育の経験のあるお子さんは、野菜での経験が多いと思いますので、意外に切りやすいうす焼き卵にぜひトライしてくださいね。

その3・・にんじんを5ミリ程度の輪切りにして、型抜きで抜く。小鍋にお湯を沸かして茹でて冷ます。

にんじんの型抜きは結構力が要りますので、コツは体重を掛けること、ざくっと抜けた瞬間の感触はクセになるほど気持ちが良いです。

その4・・絹さやのスジを取って、にんじんと同じように茹でます。

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さあ、準備が整ったら飾りつけをしましょう。この際、仕上がりは子どもに任せるとしましょうか。

さくら

2021年9月6日月曜日

「気持ちの整理~震災を経て」

 東日本大震災を経て、「震災前」と「震災後」と言えるほど、いろいろな気持ちを味わっています。

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子育て中の皆さんは、1カ月経ったいま、いかがですか?

東京に居て、実際の被災状況は深刻ではなくても、

驚き、恐怖、悲しみ、哀れみ、もどかしさ、いろいろな気持ちが行ったり来たりして、

少なからず傷ついている自分に気付いている方も多いかも・・・かくいう私もそんな1人です!

自分の整理の意味もあって、私の気持ちの変化を書いてみますね。

はじめ「怖」余震や、津波の映像に身が凍るほど怖くなりました。

つぎに「悲」被害を知るにつれ、悲しくて切なくて涙がすぐにこぼれるように。

そして「落」疲れがどっと出て気分が落ち込んで、親子とも軟禁状態でイライラ・・・。

つぎに「揺」被災地を思う気持ちと、水や食料の不安が家族を脅かさないか不安、など気持ちが行ったり来たり。

そして「怒」あらがえぬ二次災害に、傷から生れた大きな怒りを自覚するようになりました。

いまは、それが全て合わさって、自分の中で大きなうねりになっています。

はあ、やっと素直に書けた!

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子育て中のお母さん達とお話しすると、震災で不安になっている方、とっても多いように感じます。

もし、モンテネで聞いてあげられたら、聞くしか出来ないけれど、

子ども達のために私達が出来ること、考えていきたいので、コメントして下さいね。

さくら

2021年9月4日土曜日

『いかのおすし』 よ、もう一度

 こんにちは。真夏のような暑さに耐えていたと思ったら、急に涼しくなり、すっかり秋の夜となりました。周りに風邪をひいている方が多いようです。気温の変化に気をつけなくてはなりませんね。

『いかのおすし』 よ、もう一度, モンテッソーリ,子育て,防犯,警視庁

さて今日は「いかのおすし」の話です。

と、言っても食べ物の話ではなく、これは警視庁が、「子ども関連の事件」を未然に防ぐために、学校などをおとずれて紹介しているスローガンです。

おやこでまなぼう!「いかのおすし」で毎日安全! 警視庁 (metro.tokyo.jp)

「いかのおすし」の表すこと、それは・・・・・

知らない人には付いて「いか」ない。

むやみに他人の車に「の」らない。

「お」おごえを出す。

「す」ぐに逃げる。

「し」らせる。

という事だそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、警視庁の安全指導の会を、たまたま聞いたことがあるので補足をすると・・・・・

知らない人、は、もちろんのこと、知っている人でも、確認が取れない場合は、絶対に付いて行かないこと。

もし道などを聞かれて、相手がじりじりと寄って来たら、相手の腕が伸びても届かない位置に立つこと。そして、相手が一歩近づいたら、その分後ろに下がること。

とっさの時には、なかなか大声が出ないもの、ということで、その時は講堂中に響く大声を出して、「助けて!」を練習。確かに日常の中で、「助けて!」と大声を出した経験のある子どもは少ない。また、防犯ベルや笛なども役に立つ。

変だなと思った時には、すぐに逃げること、町中には「こども110番」の看板を出しているお店やコンビニなどがある。

少しでも怖い思いをしたら、すぐに警察(や親)に知らせること。

・・・というような内容だったと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

入学時に安全指導を受ける子どもは多いようですが、長い夏休みなどが入ると、気持ちがだれて忘れがちです。加えて成長に伴い、段々と「自分だけでどこかへ行ってみる」喜びを見出します。

今は、手をつないで歩いていても、ベビーカーに乗せていても、いつまでも子どもの横に寄り添って歩いている訳にもいかないでしょう。「自分の身を守る」こと、やはり「いかのおすし」にあるように、学ぶ必要がありそうです。

「学校帰りの遠回り」、「ちょっとした寄り道」、「いつもと違う道」、「知らない場所に行ってみる」、ああ、楽しかったな~と昔を思い出しながら。


「子どもと作れる体温めスープ」モンテッソーリ,食育,子育て,料理,クッキング

*オマケ*

「子どもと作れる体温めスープ」

鶏の手羽先に塩をまぶしておき、酒、しょうがのかけら、ネギの端を入れ沸騰させた湯でゆでる。(あくをすくう。)

手羽先は湯の中で冷ます。(ここまでを外出前にやっておくと楽チン!)

冷めた手羽先を取り出し、子どもにちぎってもらったキャベツや、包丁のお仕事で人参、シイタケ、大根など冷蔵庫にある野菜を適宜切って、ゆで汁に入れてコトコト煮る。

火が通ったら、塩で味付け。(子ども用なので、こしょうは別に振りましょう)おいしいスープの出来上がり!

取り出した手羽先はそのまま食べてもおいしいし、フライパンに油をしいて焼き付けて、焼き鳥風に「しょうゆとみりんと砂糖」をフライパンでからめてもおいしいです。

風邪気味の時、効く・・・ような気がして、気温の変化の激しい季節の変わり目によく作っています。コラーゲンもたっぷりでお肌にも良いはず!

「子どもと作れる体温めスープ」モンテッソーリ,食育,子育て,料理,クッキング

ではまた来週!

さくら

2021年9月3日金曜日

「楊枝落としで、指先を使ってみましょう」

こんにちは。今日は寒い一日となりました。我が家も珍しく子どもたちが風邪気味です。

「楊枝落としで、指先を使ってみましょう」コドモンテ,モンテッソーリ,遊び

今回ご紹介するのは、「楊枝落とし」の遊びです。指先で、小さい物をつまんだり、扉のつまみをつまもうとしていたり、そんな姿を見かけたら、ぜひトライしてみて下さい。

活動する時には、始める前に必ず楊枝の先端を子どもに示し、とがっている部分を意識させてから、安全な楊枝の持ち方を実際にやって見せます。また、持って歩いたり、人に向けたりしないように注意を促しましょう。

楊枝落とし

楊枝入れや、写真のような容器(これはソースなどを入れるプラスティックの容器です。)を準備して、子どもの前に置きます。

楊枝の先端に注意するようわかりやすく話します。

「楊枝落としで、指先を使ってみましょう」コドモンテ,モンテッソーリ,遊び「やってみるから見ていてね。」と言って、楊枝を一本持ち、ゆっくりと穴から楊枝をポトリと落します。

「うまく入ったね。やってみる?」と聞いて、やってみる!と意欲を見せたら、子どもに活動させます。

全部入ったら、もう一度最初からやってみるかを聞いてみます。


楊枝では、まだ少し危ないな、または難しいな、と思う時期には、胡桃を粉ミルクの空き缶に一つずつ落とす、大豆をペットボトルに一つずつ落とすなどの活動も楽しむことができます。

はじめにお手本を見せる時には、普段のスピードの5倍くらいのゆっくりとした動きで、手と指の使い方を見せてあげて下さいね。

楊枝落としが上手にできるようになったら、ビーズにテグスを通したり、針と糸を使って縫ったり、ミニトングで物をつまんだり、やがてお箸使いなどに、スムーズに移行し、きっと上手にできるようになると思います!

脳を育てるためにも、指先の筋肉をどんどん使って鍛えましょう!

さくら

2021年9月2日木曜日

「子どもが主体になる遊び、古新聞あそび」

 こんにちは。

先回に引き続き、「子どもが主体となって遊ぶもの」として、古新聞紙を使った遊びをご紹介します。

古新聞紙を使う場合には、家の中がかなり散らかりますので、必ず遊びの終わりに片付けることまで含めて、一緒にさせると良いと思います。ただし、大 人の目にはぼろぼろの新聞紙の塊であっても、子どもにとっては優秀作品である場合もあるので、むやみには捨てないように配慮したほうが良いですネ^^;

「子どもが主体になる遊び、古新聞あそび」モンテッソーリ 幼児教育

古新聞遊び

ぐしゃぐしゃとびりびり

最初は、ここからスタートです。

モンテッソーリ教育の初段階である「日常生活の練習」には「折る」という活動が配置されています。色糸でステッチを入れたハンカチを、ステッチ通りに折るという活動ですが、これはまだその前の「実体験による経験を積む」段階だと思います。

紙を扱うことで、紙は形を変えることや力を入れたら破れること、そして丸める時の感触や音、破く時の感触や音を充分に楽しめたら良いと思います。

初めに、古新聞紙を見せたら、これは読み終わった新聞紙だから、自由に遊べるということを説明しましょう。同時に、紙には大事なものもあると知らせておくことも必要でしょう。

子どもにとっては、自分の体よりも大きな紙です。体全体を使って、ぐしゃ、ぐしゃ、とまるめたり、広げたりしてみせてから、子どもがやりたがったら 一緒に行ないましょう。なれてきたら、だんだんとボール状に丸めることにもチャレンジ。大きなボールができたら、転がしたり、乗っかったりして遊ぶことが できます。

次には左手で古新聞紙を押さえて、右手で片側を引っ張り、ゆっくりと、びり、びり、と破いてみせます。子どもにもやらせてみます。もっとやりたそう にしたら、今度は破り取った古新聞紙を同じように更に破き、両手で持って破ける大きさになったらどんどん小さくして、紙吹雪にようにしていきます。

紙吹雪様のものがいくらか出来たら、紙吹雪のように撒いたり、もう少し大きなお子さんでしたら、うちわを持ってきて仰いで撒き上げる、など楽しむことができます。

さらに発展として、子どもが指をコントロールして形を切り抜けるようになったら、丸型、四角型、三角型、花型、星型、と切り抜いてみるのはどうでしょうか?

棒を作る

今度は、広げた古新聞紙を端から、ぐる、ぐる、と巻いていきます。最後はセロテープで止めましょう。短い物から始めて、最後は新聞の横幅の長さの棒が出来上がります。それに好きな形を切り抜いた古新聞紙をぶらさげれば、大きな旗の出来上がり!

人数がいるならば、床に置いてジャンプ、つぎに少し高くしてジャンプ、と高飛びごっこにも発展できます。チャンバラは危険かもしれませんが、我が家では二人でジャンケンして勝った方は棒でたたける、負けた方は棒で遮るというくらいは楽しんでやりました。

家を建てる

そして棒を沢山作ることができたら、それを組み合わせて家(ぼろぼろですが)らしきものを作ることができます。人が中に入ると壊れそうなテントみた いな骨組み、巧くできるでしょうか?骨組みの上から古新聞紙をつなげた大きなシートをかければ、それっぽい雰囲気の出来上がりです。もちろん、私と娘達が 作ったものはすぐに壊れてしまいましたが、かなり盛り上がりました!

「子どもが主体になる遊び、古新聞あそび」モンテッソーリ 幼児教育

洋服作り

古新聞紙の真ん中に頭の通る穴を開けたら、それだけで素敵なポンチョになります。それから装飾をつけたり、スカートを巻いたりして洋服を作ります。

ここでようやく「折る」ことを練習すれば、折り紙の「かぶと」の折り方で、子どもがかぶるのにちょうど良いサイズの「かぶと」が出来上がり!そして「切る」も習得していれば、スカートの裾をひらひらにしたり、リボンをつけたり、さらに可能性が広がります。

さあ、ファッションショーです。「おじぎ」と「歩く」、上手にできるかしら?

ストラックアウト

これも全部で3人必要になりますが、古新聞紙の大きな面の真ん中に上向きでカタカタの「コ」の字に切り込みを入れます。そして、その穴が通る大きさ の玉を古新聞紙を丸めて作ります。持ち玉は何球にしましょうか?さて、両端を持って広げた「上向きコの字」の真ん中めがけてボールを投げ入れます。持ち球 の内、何球入るか数えてみましょう。何球のうち、何球入ったかで勝負を決めますので、算数の勉強にも活用できそうです。

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さて「空きビン」に引き続き、「古新聞紙」の遊びを挙げてみましたが、まだまだ色々考えられますね。今日、ご紹介したのは、うちで子ども達が就園前 や園児の頃にやった遊びばかりです。このほかにも、割り箸やアルミホイル、お菓子についてくるリボン、紙袋など、捨てる前に、まず何かして遊べないかし ら?と考えたものでした。

小学生になった今でも、サランラップの芯や空き箱などを今度は本人がよく集めています。ふうん、と感心するようなものから、えっ、え~!と思うようなものに、時々変身させて活躍させている様子です。

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2011年に本格導入、来年4月から先駆けて導入される教育再生の学習要綱が配られてきました。その中に近年の子ども達の学力の低下、体力の低下な どが挙げられていますが、私は別ページに挙げられている「テレビやゲームの時間が増加」「家庭学習の低下」「お手伝いをしない」という、昨今の子ども達の 生活の部分に目が行きました。

やはり、教育目標である「生きる力を育てる」ことと、子ども達の現実の生活とのギャップをどう埋めていくか、が鍵となるようですね。そのためにも、小さい時から「自分が主体となる時間」を、持てることを願って!

さくら

「子どもが作る、お父さんへのバレンタイン」

 簡単なようで難しい「手づくりのお菓子」。分量のことやオーブンのこと、お子さんに任せるとなかなか上手く仕上がらないものです。

今日はバレンタインに向けて、お子さん(2歳くらいから)が一人で作れる可愛いお菓子を紹介します。もちろんお菓子上手のお母さんにとっては、「なんちゃって手づくり」になることはご覚悟下さい。
せっかく「手づくり」するのですから、子育ての素敵な瞬間が少しでも増やせるように、「お楽しみポイント」を押さえておきますので、お母さんは「じっくり お子さんを観察し、本人にたっぷり堪能させて」あげましょう!きっと瞳をくりくりさせてお父さんにプレゼントすることでしょう。

「子どもが作る、お父さんへのバレンタイン」モンテッソーリ 食育 子育て


パパ・トリュフ

まずはバレンタインのことを話し、大事なお父さんにプレゼントするお菓子を作ることを説明しましょう。
ポイント!お父さんの仕事、ありがとうの気持ちを話し合うと気持ちも高まりますね。

手をきれいに洗って、エプロンをつけましょう。
ポイント!石鹸を泡立てて指を一本一本洗いましょう。爪ブラシも使って爪もきれいに。ぬるぬるがなくなるまできちんと流せたかな?(触覚)

材料を揃えます。
カステラ(切り落としでOK)
コンデンスミルク
カラースプレー(カラーチョコの小さな粒々製菓材料)
ココアの粉
ポイント!材料を揃えたら、小皿に出してみてそれぞれ触って観察してみましょう。カラースプレーは色々な色があるね。(触覚、味覚、嗅覚、聴覚)

ボール
ゴムべら
バットかそれに代わるもの

作り方
大きめのボールにカステラを割り入れます。
ポイント!ゆっくり割るとカステラがスポンジになっているのが見えるよ。(触覚)

カステラに大さじ一杯ぶん位のコンデンスミルクを入れて、手でもみこみます。
ポイント!カステラが崩れる感触が気持ちいいね。
お手本を見せる時は、ゆっくりゆっくりていねいに。(触覚)

カステラがトリュフ大(直径3~5センチ)に丸くまとまるくらいまで、少しずつコンデンスミルクを入れます。
ポイント!さあ、ここが見せどころ、砂場での鍛錬(ぐちゃぐちゃになりすぎない、丁度よい具合・・)が実を結びます。慎重にミルクを足しましょうね。(触覚)

ちょうどよくなったらカラースプレーを入れてゴムべらで混ぜます。
バットにココアの粉を入れます。
カステラをていねいに丸め、トリュフの形にしたらバットのココアの中に転がします。
ポイント!手の平でカステラを丸める気持ち良さ、形の大小も関係なく楽しんで作れます。(触覚)
ココアの中で上手にトリュフを転がせるかな?

きれいにココアをまぶせたら出来上がり!一足先に味見しましょう。(味覚、嗅覚)

後片付け・・・あまったものをしまうこと、使ったものを洗ってふくこと、このレシピでは「油もの、割れもの、熱いもの」を使いませんから、お子さんでも片付けることができます。
ポイント!うちでは「アクリルたわし」を作成して、洗剤を使わずに洗えることを娘達に教えています。年齢に合わせて、「洗うこと」もステップアップしていくと、より楽しんでできると思います。(触覚)

「子どもが作る、お父さんへのバレンタイン」モンテッソーリ食育子育て

子供が主役のバレンタイン、男の子も女の子も大好きなものづくりで、優しい気持ちと五感を磨きましょう!

「子供と向き合う時間、それはお母さんにとって珠玉の時なのです」