こんにちは、先週の一週間は気温の差が激しく、いよいよ春らしくなってきました。
☆「あいさつ」って難しい・・・
入学、入園、のシーズンに向けて、今日はモンテッソーリ教育の「日常生活の練習」の中で「社交的なふるまい」のカテゴリーに含まれる、「あいさつ」のことに触れたいと思います。
ちょうど2歳~3歳、親から見ると「話す言葉」もなかなかしっかりしてきて、こちらの言っていることや、周りの状況がだいぶ分かってきた頃、子どもによっては「あいさつ」がとても苦手!という時期が訪れます。
親と子のコミュニケーションも言語に頼る部分が増えてくるため、親は子どもに対して、当然「あいさつができる」ことを望みます。
つまり子どもが、
「この人はママの友達みたいだな」とか、
「いろいろしてもらったからお礼を言うんだな」とか、
「初めて会う人だな」とか、理解していると感じて、「あいさつすること」への期待をしてしまうわけです。
でも、そう簡単にはいかない子どももいるのです。
その時、親はついつい「こんにちは、しようね」「ごあいさつできる?」と声を掛けてしまうのが常です。このように優しく声を掛けている内はまだ良いとしても、「ほら、ごあいさつしなさい!」「ありがとうでしょ!」と、興奮してきて・・・
ついには、「すみません、もう!ほら○○ちゃん、ごあいさつ!」「ごめんなさ~い、あいさつもろくに出来なくて」と、子どもの前で言ってしまう。(これは自戒をこめて書いています。)
そんな時、モンテッソーリ教育の知恵を拝借してみましょう。
☆「あいさつ」意識改革運動
モンテッソーリ教育では、まず「子どもの存在を尊重すること」、そして「子どもが自分で自分を伸ばす力を信じること」を基本としています。
ですから、「あいさつ」をしないことに対して、怒りや言い訳は無用、むしろ子どもの中に「あいさつ」に対する意識が芽生えたのだと感じてあげると、親としての気持ちもぐっと軽くなります。
「あいさつ」に対して、何も意識がない年齢ならば、その場面に限って、何も言わない、そっぽをむく、にらみつける、もじもじするといった現象は見られないはずだからです。
そんな時できることは、ただ一つ、「親がお手本を見せること」。
「あいさつ」と「子ども」を結ぶ役目は、お手本を見せるよりほかはありません。
親に促されてした「あいさつ」は、心がこもっていないし、相手の顔すら見ていないのではないでしょうか。いやいやの事を無理強いするよりも、まずは親が気持ちよく「あいさつ」してみましょう。
すぐに子どもの「あいさつ」に結びつかなくても、格好よく素敵に「あいさつ」しているお父さんやお母さんの姿を見る内に、自分もやってみよう、やったら自分も格好いいぞ、と思う時がきっと来ると思います。
まずは、相手の顔をしっかりと見て、にっこり笑顔で「こんにちは」。
心をこめて「ありがとうございます」。
素直な気持ちで「ごめんなさい」。
もちろん、自分の子どもに対しても同じように。
今日も良い一日にしようね「おはよう!」。
お手伝いしてくれて「ありがとう!」。
さっきは間違えてしまって「ごめんなさい!」。
ああ、親って大変ですよね。
でも子どもも大人も同じ一人の人間。無意味に甘やかすより、存在を尊んで毎日を過ごしましょう!(再度、自戒をこめて。)
さくら
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