2021年9月21日火曜日

「赤ちゃんから始まる、言葉の発達~親ができること。」

 東京ではついに桜が咲きました。

月曜に更新するはずでしたが、前週末から月曜にかけて、モンテッソーリ教育を勉強してきた集大成で、資格試験を受けていて、すっかり遅くなってしま いました。試験を受けながら、いま一度「モンテッソーリ教育って何だろう?」と考えさせられる場面もあり、とても有意義な経験をしました。

たくさんの課題をこなし、資料を作り、本を読破してきた負担は、たしかに大きかったのですが、子どもの発達について、何かを得るたびに「興味がわく」という、本当に不思議な日々でした。

ひとつ言えることは、モンテッソーリ教育が100年前の知恵であっても、子どもは現代とそれほど変わらないということでしょうか。子どもを取り巻く環境に不安を覚える現代ですが・・・それを作ってしまったのは、大人の責任なのかな、と強く感じてしまいました。

生まれてすぐのことばがけ〜

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さて、そんなモンテッソーリ教育には「言語教育」という分野があります。言語教育は、運動や感覚を洗練させる練習の後に行なうのが適当とされています。

でも、子どもは生まれて4ヶ月もすると、無意識的に吸収する「強烈な力」で、周囲の環境から「母語」を学んでいきます。当たり前のようであり、不思議なこと・・・それは誰も教えないのに、子どもはいつのまにか言語を身につけているということなのです。

そこで、生まれてすぐからの、子どもの「ことばの発達」のために、親が心がけることを少しご紹介したいと思います。

・正しい発音でゆっくり、口の動きを見せて話す。

・同じことばを同じ状況で繰り返し聞かせる。

・動作や実物と対応させて、ことばに意味を与える。

・子どもが出す声は、話を聞いてあげるようにしてよく聞く。

・テレビ番組に、ことばの教育を委ねない。

初めての新生児を前にして、赤ちゃんと二人きり。この状況に慣れないと、部屋に自分の声ばかり響いて、不自然に感じてしまい、簡単なはずの「ことばがけ」が意外に難しいことがあります。

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そんな時は、「子どもは4ヶ月にして、周りの環境からことばを学んでいるんだ!」という知識を思い出していただければ、そのちょっぴり恥ずかしい^^;ことばがけも、大きな意味を持つものだと自負して頂けるはずです。

ことばが出てきたら〜

行楽シーズンを迎えて、子どもを連れてお花見、遠足、潮干狩、など楽しいことが次々あると思います。

そんな中、ことばが出てきたお子さんと出かける時には、ぜひ、「実況中継ごっこ」をお薦めします。大人もノリよく、楽しんでやることが大切です。

私と子ども達(もう大きいので)は、時としてギャグを盛り込みすぎて、大騒ぎになることがありますので、できるだけ風景を見ながらの車内か、広い場所でやるようにしています。

「実況中継ごっこ」

見たものに説明を加えて、皆で1つのことをできるだけ詳しく説明していく。たとえば・・・

「前方に桜の木を発見しました。」

「花が咲いています。今は半分くらいの花が咲いていますね。」

「おっと、そこにカラスが飛んできました。どうやらお花見をしている人達のお菓子をねらっているようです。」

「いま、強い風が吹いたので桜の花びらが少し散りました。」

「まるで雪のようです。」

「私の頭の上にも花びらが付きました。」

「桜の花びらは先が割れていますね。」

「ここは桜だけでなく、たんぽぽが見えますね。」

という具合に、できるだけたくさんのことばを使いながら、目に見えたものを説明していく遊びです。

もし、子どもが間違ったことばの使い方をしても、そこで「教育的指導」を入れるのは好ましくありません。

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たちまち、つまらなくなってしまいますから。次に同じことばを親が使う時に、正確にはっきりと伝えてあげれば、それで充分なのです。

そうは言っても、子どもが発することば、

たとえば「楽譜がふく」「トンカツかんとつ」「ベーコンエッグベーコンハム」など、私は大好き!で、可愛くて、ついついそのままにしたくなるのですがネ(笑)。

ではまた!さくら*記でした。

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