2021年9月2日木曜日

「子どもが主体になる遊び、古新聞あそび」

 こんにちは。

先回に引き続き、「子どもが主体となって遊ぶもの」として、古新聞紙を使った遊びをご紹介します。

古新聞紙を使う場合には、家の中がかなり散らかりますので、必ず遊びの終わりに片付けることまで含めて、一緒にさせると良いと思います。ただし、大 人の目にはぼろぼろの新聞紙の塊であっても、子どもにとっては優秀作品である場合もあるので、むやみには捨てないように配慮したほうが良いですネ^^;

「子どもが主体になる遊び、古新聞あそび」モンテッソーリ 幼児教育

古新聞遊び

ぐしゃぐしゃとびりびり

最初は、ここからスタートです。

モンテッソーリ教育の初段階である「日常生活の練習」には「折る」という活動が配置されています。色糸でステッチを入れたハンカチを、ステッチ通りに折るという活動ですが、これはまだその前の「実体験による経験を積む」段階だと思います。

紙を扱うことで、紙は形を変えることや力を入れたら破れること、そして丸める時の感触や音、破く時の感触や音を充分に楽しめたら良いと思います。

初めに、古新聞紙を見せたら、これは読み終わった新聞紙だから、自由に遊べるということを説明しましょう。同時に、紙には大事なものもあると知らせておくことも必要でしょう。

子どもにとっては、自分の体よりも大きな紙です。体全体を使って、ぐしゃ、ぐしゃ、とまるめたり、広げたりしてみせてから、子どもがやりたがったら 一緒に行ないましょう。なれてきたら、だんだんとボール状に丸めることにもチャレンジ。大きなボールができたら、転がしたり、乗っかったりして遊ぶことが できます。

次には左手で古新聞紙を押さえて、右手で片側を引っ張り、ゆっくりと、びり、びり、と破いてみせます。子どもにもやらせてみます。もっとやりたそう にしたら、今度は破り取った古新聞紙を同じように更に破き、両手で持って破ける大きさになったらどんどん小さくして、紙吹雪にようにしていきます。

紙吹雪様のものがいくらか出来たら、紙吹雪のように撒いたり、もう少し大きなお子さんでしたら、うちわを持ってきて仰いで撒き上げる、など楽しむことができます。

さらに発展として、子どもが指をコントロールして形を切り抜けるようになったら、丸型、四角型、三角型、花型、星型、と切り抜いてみるのはどうでしょうか?

棒を作る

今度は、広げた古新聞紙を端から、ぐる、ぐる、と巻いていきます。最後はセロテープで止めましょう。短い物から始めて、最後は新聞の横幅の長さの棒が出来上がります。それに好きな形を切り抜いた古新聞紙をぶらさげれば、大きな旗の出来上がり!

人数がいるならば、床に置いてジャンプ、つぎに少し高くしてジャンプ、と高飛びごっこにも発展できます。チャンバラは危険かもしれませんが、我が家では二人でジャンケンして勝った方は棒でたたける、負けた方は棒で遮るというくらいは楽しんでやりました。

家を建てる

そして棒を沢山作ることができたら、それを組み合わせて家(ぼろぼろですが)らしきものを作ることができます。人が中に入ると壊れそうなテントみた いな骨組み、巧くできるでしょうか?骨組みの上から古新聞紙をつなげた大きなシートをかければ、それっぽい雰囲気の出来上がりです。もちろん、私と娘達が 作ったものはすぐに壊れてしまいましたが、かなり盛り上がりました!

「子どもが主体になる遊び、古新聞あそび」モンテッソーリ 幼児教育

洋服作り

古新聞紙の真ん中に頭の通る穴を開けたら、それだけで素敵なポンチョになります。それから装飾をつけたり、スカートを巻いたりして洋服を作ります。

ここでようやく「折る」ことを練習すれば、折り紙の「かぶと」の折り方で、子どもがかぶるのにちょうど良いサイズの「かぶと」が出来上がり!そして「切る」も習得していれば、スカートの裾をひらひらにしたり、リボンをつけたり、さらに可能性が広がります。

さあ、ファッションショーです。「おじぎ」と「歩く」、上手にできるかしら?

ストラックアウト

これも全部で3人必要になりますが、古新聞紙の大きな面の真ん中に上向きでカタカタの「コ」の字に切り込みを入れます。そして、その穴が通る大きさ の玉を古新聞紙を丸めて作ります。持ち玉は何球にしましょうか?さて、両端を持って広げた「上向きコの字」の真ん中めがけてボールを投げ入れます。持ち球 の内、何球入るか数えてみましょう。何球のうち、何球入ったかで勝負を決めますので、算数の勉強にも活用できそうです。

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さて「空きビン」に引き続き、「古新聞紙」の遊びを挙げてみましたが、まだまだ色々考えられますね。今日、ご紹介したのは、うちで子ども達が就園前 や園児の頃にやった遊びばかりです。このほかにも、割り箸やアルミホイル、お菓子についてくるリボン、紙袋など、捨てる前に、まず何かして遊べないかし ら?と考えたものでした。

小学生になった今でも、サランラップの芯や空き箱などを今度は本人がよく集めています。ふうん、と感心するようなものから、えっ、え~!と思うようなものに、時々変身させて活躍させている様子です。

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2011年に本格導入、来年4月から先駆けて導入される教育再生の学習要綱が配られてきました。その中に近年の子ども達の学力の低下、体力の低下な どが挙げられていますが、私は別ページに挙げられている「テレビやゲームの時間が増加」「家庭学習の低下」「お手伝いをしない」という、昨今の子ども達の 生活の部分に目が行きました。

やはり、教育目標である「生きる力を育てる」ことと、子ども達の現実の生活とのギャップをどう埋めていくか、が鍵となるようですね。そのためにも、小さい時から「自分が主体となる時間」を、持てることを願って!

さくら

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