2021年8月14日土曜日

「心のともしび<1>~親のヘルプ」

 育児でちょっと疲れた時に、励ましてくれた言葉や、導いてくれた言葉を、お気に入りの本の中から紹介します。

「子どもの心のコーチング」 菅原裕子著 PHP文庫 ~からのともしび

「心のともしび<1>~親のヘルプ」 コドモンテ モンテッソーリ 食育 子育て

「飢えている人がいたら、魚を釣ってあげますか?それとも魚の釣り方を教えてあげますか?」

これは、困っている人を援助する側のスタンスを、比喩的に表わした問いかけ・・・として、紹介されています。

泣いている赤ちゃんを前にして出来ることは、「魚を釣ってあげる援助」です。

つまりミルクをあげること、授乳をすること。

でも、幼稚園生が「喉が渇いた!」と言った時、コップに水を満たし「さあどうぞ。」と差し出すこと、

さらに小学生になって「宿題が間に合わない!」と、泣いている子どもの問題集を手に取り、

「仕方ないわね」と手伝ってしまうこと・・・。

一見、優しさに溢れた行為と思いきや、その子どもが自ら学ぶチャンスを奪っているかもしれません。

なぜだか、いつも忙しくて、子どもの世話ばっかりしていると、つい「自分でできるはずなのに、やってあげてしまう事」・・・

あるのです!ありませんか?

そう、私などは「やらせるのを忘れてしまったり」「自分でやった方が早いから面倒で」、

気付くたび失敗したな~と、時々感じています。

持論では、いつもいつも、「あなたが出来ることは、自分でやりなさい」と、厳しく線引きするのは嫌いです。

お互いに「心」がありますから、子どもが疲れていたり、外でお友達と喧嘩してしまったり、甘えたい時、

そんな場面では、「大好きだから」という理由だけで、手を貸しても良いし、やってあげたって良いと思います。

モンテッソーリ教育は、子どもの自立を援助する方法論。

でも、それにこだわらず、毎日の生活の中で、「魚の釣り方を教える」つもりで過ごしてみると、

もうこんなことが出来たんだ、という嬉しい発見があるはずです。

いつか、私達の手を離れて、自分で生きていく子ども達のために、

まずは、コップに水を満たして、喉の渇きをいやすことから、教えてみましょうか。

さくら

「心のともしび<1>~親のヘルプ」 コドモンテ モンテッソーリ 食育 子育て


0 件のコメント:

コメントを投稿