2021年8月20日金曜日

「子どもが主体になる遊び、空きビンを使って」

 こんにちは。このところ春の雨が続いていますね。

子ども達が1歳と3歳という頃、まだ幼稚園も通っておらず、雨の空を見上げながら「外で遊べないな~」と残念に思ったものです。そんな中で、日々、子どもを観察していて発見したこと・・・

「遊ばされるおもちゃ」つまり、ボタン1つで遊びを誘導してくれるような物には、本当に短い時間しか興味を持たないということでした。(詳しくは先週の記載をご覧下さい。)

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子どもが主体となって、自分で考えて動けば、時間を忘れて遊び出します。今週は具体的に「空きビン」を使った遊びを紹介していきます。

空きビン遊び(ジャムなどの容器、ペットボトル、などフタの取れるものをためておきます。)

パズル

形、大きさ、の違う空きビンを用意します。初めに、ビンとフタを子どもによく見せて触らせます。フタの閉め方をゆっくりと見せて、実際に子どもに開け閉めを体験させます。

初めて挑戦する時は見本を見せましょう!2種類のフタとビンを別々に置いて、「どのフタが合うかしら?」と聞いて、ちゃんと閉まるフタを探します。 子どもがやりたそうにしたら、もう一度フタとビンを別々にして、「やってみてね」と声掛けしましょう。慣れたら、ビンの種類を増やしていきます。

小豆落し

ペットボトルを用意します。小豆を小皿に入れて、親指、人指し指、中指を使って一粒ずつつまみ、ペットボトルに落していきます。これも同様に見本を見せましょう。

上手にできるようになったら、豆の種類を増やして、種類の分だけボトルも増やし、落す時に分類していきます。さらに数の敏感期にある子どもには落す時に「いーち、にーい」と数を数えるのも楽しい事でしょう。

この遊びを充分に楽しんだ後は、マラカス作りです!豆を入れたボトルにフタをして、好きな絵やシールを貼ったら、ダンシングタイム!豆の種類や数に よって音に違いがあることに気づくと思います。(モンテッソーリ教具には、中味が見えずに音の大きさだけで聴覚を鍛える「雑音筒」というものが配置されて います。)

輪投げ

空きビンをいくつか並べたら、ビンを的に輪投げに挑戦しましょう。輪がなかったら、厚手のボール紙を切り抜けば、あっという間に出来上がります。

さらにビンのフタを開けて並べて、紙で作った小さな玉を入れるという遊びに発展することができます。

ボーリング

大きなペットボトルを並べて、ボーリング、うちではボトルごとに点数を変えて、高い点数のものは当たりにくい所にするなど発展させました。小さなゴムボールがあればそれで良いですし、いらない紙を丸めてガムテープで貼った、ごつごつボールも不規則な動きで大変面白いです。

花瓶づくり

紙粘土が扱える子どもなら、ジャムや牛乳などの空きビンに紙粘土を貼って花瓶づくりを楽しめます。紙粘土が柔らかい内なら、ビーズを埋め込むことができます。乾いたら、水彩絵の具で色づけして、工作ニスを塗れば完成です。(ニスは大人がやりましょう。)

雑草のお花を摘んできて飾れば、大満足の出来栄えです。

数の勉強

もう少し大きくなれば、数の勉強にビンは大変役立ちます。

同じビンをいくつか準備して、おはじきやキャンディを分けたり、集めたりしながら、算数を学ぶことができます。うちでは、ビンに動物の顔を貼って、 動物の仲間全員にキャンディを分けるとか、キリンとゾウのキャンディを合わせるとか、ライオンがイヌの分を取っちゃったとか、ストーリーを作ることで楽し く遊ぶことができました。モンテッソーリ教育では装飾を省き、吸収するための性質を取り出してシンプルに見せることを重要視していますが、この場合は遊び として、楽しむ要素もあって良いように思います。


参考まで、小学校受験のペーパーに何度も、何度も出てくる、「みんなに分けるといくつずつで、あまりはいくつでしょう」「みんなに個ずつ分ける と、いくつ必要でしょう」の問題、子どもは紙の上だけで学ぶことは困難です。もし、つまづいている場合、ビンが助けになるかもしれません。

さてさて、ここまでやれば、たかがビン、されどビン、という気分になってきます。まだまだあるのですが長くなってしまうので、また機会を見つけてご紹介したいと思います。次回は新聞紙かな?

ビンの取り扱いにはくれぐれもご注意下さいね。

さくら

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